化石ってなんなのさ?
こんにちは(^∇^)ノ
前回化石について書いたんですが、じゃあ今回は化石ってなんだろう?ということでさらっと書いてみようかと思います。
では化石とは・・・
古代に生きていた生物が何らかの原因で死亡した際に、遺骸もしくは生きたまま表層を堆積物に覆われ、そのまま長い年月をかけて堆積物の粒子同士が結晶化することで固結し、岩石になったものです。
この堆積物は主に水中でゆっくりと静かに降り積もり、層を形成します。
これを地層と呼びます。
↑の画像は斐川層の一部です。
上の方に帯のような層が顕著に確認できます。
この層に沿って横に割ってみると・・・
植物のような有機物の化石が現れました!
このように地層を調べる事で、その当時に堆積された生物の化石を発見する事に繋がるのです。
(もちろん、何も無い場合も多々ありますが(^^;)
なお、生物が化石化する際に、堆積物と化学反応を起こして岩石、またはそれに近い物質へと置換されます。
ヘマタイト(赤鉄鋼)に置換されたアンモナイト
その物質も多岐にわたり、砂岩から鉄鋼、はてまた宝石に至るまで実に様々です。
殻や隔壁がへマタイト化し、本来空洞であるはずの気房内部も方解石に置換されてます。
いや~不思議ですねえ・・・地球の神秘を感じます。
傾けるとヘマタイト独特の光沢が・・・あらためて鉱石に置換されていると感じられる瞬間です。
化石になる際に大半の生物は歯や甲殻、骨などの硬組織がメインで保存され、軟組織は腐敗して消滅する為に残らなという現象が発生します。
代表例として、エイやサメなどは軟骨魚類であるために軟組織のほうが多く、顎歯のみの発見が殆どです。
しかしながら、例外も存在します。
地層や保存状態によっては軟組織の痕跡すら現代まで保存されている例もあるのです。
特に西ドイツのブンデンバッハ地方のフンスリュック粘板(約3億9000万年前)が有名で、この地層は約4億年前は浅い海底だった事や、鉄分を豊富に含んだ堆積物により速やかに鉱物に置換されたおかげで軟体部を残した化石が多数発掘されています。
ブンデンバッハのフンスリュック粘板 四射サンゴの化石 独特の質感です。
ちなみに現在では研究目的以外での発掘は禁止されていて、手に入れるにはそれなりの価格になっているみたいです(;´・ω・)
ブンデンバッハの化石は他の化石とは異なり、立体的というよりはまるで絵画のような独特の趣があります。
余談ですが、この地層の粘板岩はスレートといって薄い瓦の材料としても古くから使用されてきた過去があります。
当時の切り出した瓦に化石が乗っかってると思うと羨ましいやら贅沢やら(笑)
博物館やミネラルショーなどで出会う機会があればぜひ観察してみてくださいね。(^∇^)
今後このブログでも私の数少ない標本をご紹介できればと思っています。
さて、このように化石とは古代の生物が化学反応により鉱石に置換されたものなのですが、化石にもいくつかの種類があります。
・体化石
アンモナイトや三葉虫、恐竜などの古生物自身の全身または一部の化石を指します。
実際にコレクションするのはこの体化石がメインとなります。
・生痕化石
生物の足跡や糞、巣穴などが化石となったものを指します。
この化石から当時の生物達の生活や生態・食性が分析される非常に重要な化石になります。
・化学化石
生物の化石の体内にあるアミノ酸やDNAなどが化石化したものを指します。
うん、いつもの事ながらややこしいですねえ(^^;
そんな事を知らなかったとしても気に入ったものを好きなだけコレクションするのが一番です(笑)
でも長く続ける趣味のスパイス的な要素としてこれらの事を考えながら化石を見ていくのも面白いかもしれませんね(^_^)
この地球に生物が誕生して現代まで気の遠くなるような時間が過ぎてきました。
その中で数多くの生物が誕生しては絶滅し、その数はおよそ450万種とも推定されています。
が、この中でどれだけの種が化石となって保存されているのでしょう?
なんと5%程度だといわれています。
生物が化石になるには実はとても低い確率だったりするのです。
時代を越えて化石になってやってきた生物達・・・
この貴重な出会いを大切にしていきたい今日この頃です。
( ´∀`)
前回化石について書いたんですが、じゃあ今回は化石ってなんだろう?ということでさらっと書いてみようかと思います。
では化石とは・・・
古代に生きていた生物が何らかの原因で死亡した際に、遺骸もしくは生きたまま表層を堆積物に覆われ、そのまま長い年月をかけて堆積物の粒子同士が結晶化することで固結し、岩石になったものです。
この堆積物は主に水中でゆっくりと静かに降り積もり、層を形成します。
これを地層と呼びます。
↑の画像は斐川層の一部です。
上の方に帯のような層が顕著に確認できます。
この層に沿って横に割ってみると・・・
植物のような有機物の化石が現れました!
このように地層を調べる事で、その当時に堆積された生物の化石を発見する事に繋がるのです。
(もちろん、何も無い場合も多々ありますが(^^;)
なお、生物が化石化する際に、堆積物と化学反応を起こして岩石、またはそれに近い物質へと置換されます。
ヘマタイト(赤鉄鋼)に置換されたアンモナイト
その物質も多岐にわたり、砂岩から鉄鋼、はてまた宝石に至るまで実に様々です。
殻や隔壁がへマタイト化し、本来空洞であるはずの気房内部も方解石に置換されてます。
いや~不思議ですねえ・・・地球の神秘を感じます。
傾けるとヘマタイト独特の光沢が・・・あらためて鉱石に置換されていると感じられる瞬間です。
化石になる際に大半の生物は歯や甲殻、骨などの硬組織がメインで保存され、軟組織は腐敗して消滅する為に残らなという現象が発生します。
代表例として、エイやサメなどは軟骨魚類であるために軟組織のほうが多く、顎歯のみの発見が殆どです。
しかしながら、例外も存在します。
地層や保存状態によっては軟組織の痕跡すら現代まで保存されている例もあるのです。
特に西ドイツのブンデンバッハ地方のフンスリュック粘板(約3億9000万年前)が有名で、この地層は約4億年前は浅い海底だった事や、鉄分を豊富に含んだ堆積物により速やかに鉱物に置換されたおかげで軟体部を残した化石が多数発掘されています。
ブンデンバッハのフンスリュック粘板 四射サンゴの化石 独特の質感です。
ちなみに現在では研究目的以外での発掘は禁止されていて、手に入れるにはそれなりの価格になっているみたいです(;´・ω・)
ブンデンバッハの化石は他の化石とは異なり、立体的というよりはまるで絵画のような独特の趣があります。
余談ですが、この地層の粘板岩はスレートといって薄い瓦の材料としても古くから使用されてきた過去があります。
当時の切り出した瓦に化石が乗っかってると思うと羨ましいやら贅沢やら(笑)
博物館やミネラルショーなどで出会う機会があればぜひ観察してみてくださいね。(^∇^)
今後このブログでも私の数少ない標本をご紹介できればと思っています。
さて、このように化石とは古代の生物が化学反応により鉱石に置換されたものなのですが、化石にもいくつかの種類があります。
・体化石
アンモナイトや三葉虫、恐竜などの古生物自身の全身または一部の化石を指します。
実際にコレクションするのはこの体化石がメインとなります。
・生痕化石
生物の足跡や糞、巣穴などが化石となったものを指します。
この化石から当時の生物達の生活や生態・食性が分析される非常に重要な化石になります。
・化学化石
生物の化石の体内にあるアミノ酸やDNAなどが化石化したものを指します。
うん、いつもの事ながらややこしいですねえ(^^;
そんな事を知らなかったとしても気に入ったものを好きなだけコレクションするのが一番です(笑)
でも長く続ける趣味のスパイス的な要素としてこれらの事を考えながら化石を見ていくのも面白いかもしれませんね(^_^)
この地球に生物が誕生して現代まで気の遠くなるような時間が過ぎてきました。
その中で数多くの生物が誕生しては絶滅し、その数はおよそ450万種とも推定されています。
が、この中でどれだけの種が化石となって保存されているのでしょう?
なんと5%程度だといわれています。
生物が化石になるには実はとても低い確率だったりするのです。
時代を越えて化石になってやってきた生物達・・・
この貴重な出会いを大切にしていきたい今日この頃です。
( ´∀`)
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